昨年2024年シーズンより、2-18歳を対象に両鼻へ噴霧するタイプのワクチン(製剤名フルミスト)が日本でも本格的に開始されました。以前より海外では承認され、長年使用されておりました。
特徴としては①注射針での接種のような痛みがほぼない、②1回の接種で済む、この二点が特にメリットと言えます。
また、鼻粘膜への噴霧や弱毒化生ワクチンの性質上、ウイルス株が異なっても重症化しにくい、接種後の効能が長続きする可能性がある、という見解もあります。
インフルエンザ注射ワクチンは不活化ワクチンのため、他の生ならびに不活化ワクチンと間隔を空ける必要はありません。
通常、注射の生ワクチン同士は4週間以上間隔を空けますが、フルミストは鼻の粘膜を介しての注射とは異なる経路での免疫獲得のため、生ワクチンですが他の生ワクチンや不活化ワクチンとの間隔は空けなくても良いとされております。
昨年は初年度でしたが、接種開始初日から多くの方が経鼻ワクチンをご希望いただき、誰一人として啼泣することはありませんでした。
注射が苦手な方、忙しくて2回の来院が困難な方など、ご興味がございましたらご利用ください。