アレルギー性鼻炎
アレルゲンが鼻から体内へ侵入する際、身体では異物を取り除こうとして鼻水やくしゃみなどの症状が発生します。症状の改善には原因物質を特定することが大切であり、医療機関で検査を受けることができます。主な治療方法として内服薬や点鼻薬の処方、舌下免疫療法、レーザー治療などを行います。
鼻出血
一般的には鼻血と呼ばれており、鼻から出血する症状を指します。小さな子供では、鼻の入り口付近にあるキーゼルバッハという部分から出血することが多いと言われます。成人では出血量が多いケースもあり、鼻の奥から出血している可能性もあるため、粘膜や血管の焼灼が必要となる場合もあります。
花粉症
花粉が飛散する春季・秋季は、さまざまな種類の花粉がアレルゲンになります。鼻水、くしゃみ、鼻づまり、目のかゆみ、発熱など、症状もさまざまです。マスクや眼鏡の着用、規則正しい生活など花粉症対策として有効ですので意識してみましょう。
急性副鼻腔炎
両頬にある副鼻腔と呼ばれる空洞に炎症がある状態であり、発症から数日~数週間内の場合は急性副鼻腔炎となります。頭痛、鼻づまり、頬の痛みなどの症状が特徴的であり、特に小さなお子さんは副鼻腔を繋ぐ仕切りが未熟なため発症しやすい傾向にあります。内服薬の処方などによって治療します。
慢性副鼻腔炎
蓄膿症とも呼ばれており、発症から3ヵ月以上経過した状態であれば慢性副鼻腔炎になります。急性副鼻腔炎よりも鼻づまりなどの症状は弱いものの、治療には期間を要するため治りにくいとされています。慢性副鼻腔炎は自覚症状がない場合もあり、繰り返し症状が現れる可能性が高い特徴もあります。
嗅覚障害
人は嗅覚路という神経回路によって臭いを感じており、何らかのきっかけで嗅覚に異常が出ることがあります。鼻内の最も頭側にのみ嗅細胞や嗅神経があり、臭いの情報を脳に伝達しております。
主な原因は感冒やアレルギー性鼻炎、副鼻腔炎、脳挫傷のような外傷などが知られており、新型コロナウイルスなど感染症によって嗅覚障害を起こすこともあります。ステロイド点鼻薬や漢方薬の処方などが一般的な治療方法です。